好きなことを見つけるということ
村上 オレね、9歳の息子がいるんですよ。で、息子に何かを言う時にはね、自分のネットワークで得た情報をシンプルに言うことにしてるの。
その時にいろんなことを考えるんだけど、
最近自分の好きなことを見つけなさい、でもそれはすごく難しいことなんだよって言ってるの。
日本の風潮っていうのはイヤなことでもやりなさいっていうのが多くてさ、好きなことは簡単に見つかるって
思わせられちゃってるんだよね。それが自分の救いになり、自分の力になるってことを見つけるのは難しいじゃない。
オレ、若い人に興味がないって言ったけど、それを言ってあげると若い人は楽になると思うよ。
好きなことをやり続けることにどれだけの価値があって、難しいことなのかって言ってあげると、みんながんばると思うけどね。
でさ、そういうものと巡り会う前にさ、肉体的にも精神的にもすごく傷つくでしょ。
簡単に見つけられるヤツっているかもしれにないけど少ないと思うんだよね。
だからすごい苦労して、物理的にエネルギーを使うんだってことをきちんとみんなに言った方がいいんじゃないかと思ってさ。
ギターなんか弾いてないで勉強しろ!みたいなこと言うでしょ。
尾崎 ウチの親はとりあえず、「学校行かなくても、ギターが弾けるようになったな」と肩を叩いてくれたほうだから。
村上 そういう両親っていうのは勇気があるよね。
尾崎 勇気があるからこそ僕も留置所に放り込まれたってことなんでしょうけど(笑)。非常に尊敬してるところはあります。
村上 オレもオヤジがいなかったらこういうポリシーなかったと思う。
その辺のことは『69』に書いてあるんだけど、カッコいいって思ったこといっぱいあるからね
尾崎 今、村上さんがおっしゃったような部分は、若者に影響するんじゃないかな
僕は登校拒否になってる時にギター弾き始めたんですけど、やっぱり音楽で救われました。
ギターを一本持ってるうちに自分が成長していくんですね。
それが救いになったし、なおかつその好きなことを続けていける今の生活環境になっている。
僕が持ち続けてきたアイデンティティと変わらないものがあるんじゃないか、というふうに確信してるんです。
(了)